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2006/12/29

『珊瑚色ラプソディ』 岡嶋二人

結婚式を控え帰国した里見の元にもたらされたのは、婚約者入院のニュース。

婚約者の待つ沖縄に駆けつけた里見であったが、待ち受けていたのは嘘嘘嘘。

果たして真実はどこにあるのか?誰が嘘を付いているのか?

前回レビュー致しました『ソフトタッチ・オペレーション』で岡嶋氏の『そして扉は閉ざされた』が素敵に紹介されておりまして、これは読まなきゃ!と急ぎBOOK ○FF(おぉ、フセ字になってない)へ。ただ、古本との出逢いは一期一会。出逢いないときはどうやっても出逢えないのが古本道。その日も『そして扉は閉ざされた』には出逢えず、でも岡嶋二人読みたいモードに突入していた私が手にしたのが、この『珊瑚色ラプソディ』でした。

岡嶋氏と私の出逢いは遅く、『99%の誘拐』と『クラインの壷』という超有名2作品しか読んだことないのですが(本当にミステリファンか?)、岡嶋作品の読者を物語に引き込む力にはいつも感服。本作『珊瑚色ラプソディ』も、ぐいぐい読ませます。ミステリファンなら病み付きの“謎が謎を呼ぶ快感”が十二分に。

婚約者が独身最後の思い出に…と親友と出掛けた沖縄旅行。その沖縄で消えたのは親友と記憶。失くした記憶を埋めようと、婚約者の足あとを辿る里見であるが、そこで聞かされるのは信じられない話ばかり。婚約者は本当に親友と沖縄の地に降り立ったのか?浮気の清算旅行ではなかったのか?婚約者を信じられない里見は、彼女を愛していないことになるのか?

とにかく読ませます。でもね、読ませれば読ませるほど、面白ければ面白いほど、ラストのオチに期待してしまうのが人情。きちんと納得できるオチが用意されているのですが、そんな納得のいくオチなんていらないから、最後まで驚かせて欲しい!と思うのは、若干我が侭過ぎるかしら?

ちなみにオチは“ミステリの女王”の超有名作をもじったような感じです。あのオチはあんまり好きじゃないんですよ。だって、絶対にバレるもの。人の口に戸は立てられませんからね。

というわけで、あの引きずり込み感を最後まで持続してくれたら…と、ちょっと残念感の残る読了ではありましたが、岡嶋作品は『99%』『壷』『珊瑚色』とハズレない作品ばかりが続いておりますので、もっと読み込んでいきたいなと思う今日この頃。来年の抱負がもうできちゃったかしら?

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