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2006/11/28

『きみとぼくの壊れた世界』 西尾維新

きみとぼくの壊れた世界 Book きみとぼくの壊れた世界

著者:西尾 維新
販売元:講談社
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シスコン?僕はそんなんじゃない。ただ妹が大切なだけ。

大切な妹を守るため、妹に群がる虫と対峙したと思ったら…

本当に退治されてしまった彼。彼を殺したのは一体誰なのか?

戦国BASARA2購入後も、未だ開催中のプチ西尾維新祭。見つけることができたら…と弱気発言をしておりました『きみとぼく』、本棚と格闘すること5分ようやく掘り当てました(この表現がまさにぴったり。もうキャパをオーバーしちゃってて、普通に並べられないんですよ)。

さて、本作『きみとぼく』は西尾作品の中で唯一と云って良い、真っ向勝負のミステリではなかでしょうか?「もんだい編」「たんてい編」「かいけつ編」の3章に分けられた本作。「もんだい編」はメフィスト誌上で発表され、犯人当ての形式をとっていたように記憶しております(あぁ、実家に置いてあるメフィストがあればすぐ解るのに)そのころ私は西尾維新(戯言)デビューしてなかったので、特に興味もなく(←あっ!)応募もしなかったのですが、ちゃんと犯人&トリックは解りましてよ!!

でも、犯人とトリックが解っても、その動機が解けないと良しとはならなかったはずです。「かいけつ編」で病院坂もそう云っていたような気がする(おいおい、まだ読了後3日も経過してないのに、もううろ覚えかよ!っていうか、読了後3日間も何してたんだよ?BASARAです!!)とにかく、ごろごろ登場する天才によってミステリとしての体裁から外れてしまった『クビキリ』よりも、もっともっと普通のミステリ。西尾維新の作品の中では、きっと最も逆に異色。

まぁ、『きみとぼく』の中にも西尾維新らしいポイントはしっかり詰まっているんですけれどね。最たるものが“シスコン”“ブラコン”兄妹。ブラコンマウンテンの頭頂部まで登り詰めてしまった妹・夜月ちゃん。本当に西尾維新は兄妹モノが好きですね。その兄妹の読書癖はなかなか興味深いものがありました。夜月ちゃんの本棚整理テクの一欠でも私にあればな…。でも、レインボー本棚になんてしちゃったら、所望する本を探すのにそれこそ5分以上掛かりそう。ちなみに私の本棚はオーソドックスに作者順→出版社順→サイズ順です。

というわけで、西尾作品の中で最も真っ当なミステリ作品『きみとぼくの壊れた世界』でございました。未読の方は、ぜひ「もんだい編」読了後に頁を捲る手を止めて、犯人当てに挑戦してみてくださいませ。

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コメント

もう妹との場面はむず痒くてしょうがありませんでした^^;;
たしかに珍しく本格っぽい小説でしたが、いつもの語り口が饒舌すぎて、ちと読むのに苦労してしまいました。
面白いのは面白かったんですけどね~。

投稿: たいりょう | 2007/03/12 16:45

☆たいりょうさん☆
あのラブラブ加減にお腹一杯だった私。なぜ主人公(様刻サマ)があんなにおモテになるのか理解不能。いま、ムッツリが来てますか!?(←来ない来ない)
確かに黒猫さんの饒舌っぷりは、小気味良いというより嫌みったらしい感じがしたような。
でも、ミステリミステリした西尾維新作品が読みたいときには、この作品か『クビキリサイクル』を手に取ってしまうのでした~。

投稿: まじょ→たいりょうさん | 2007/03/13 19:49

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