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2006/11/15

『ブルー・ブラッド』 ディヴィッド・ハンドラー

ブルー・ブラッド Book ブルー・ブラッド

著者:デイヴィッド・ハンドラー
販売元:講談社
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新進気鋭の映画評論家ミッチ・バーガーは妻を失った悲しみから“キノコ”生活を悪化させすっかり引きこもりに。

リハビリの一環として訪れたビッグシスター島で巻き込まれる殺人事件。

そして恋。

ホーギーに続くハンドラーの新シリーズがここに!

基本的に和製ミステリしか読まない私ですが、このディヴィッド・ハンドラーだけは別。翻訳ってどうもまわりくどくって、途中で投げ出してばかりなのですが、このディヴィッド・ハンドラーだけは別。訳者の北沢あかね氏が素晴らしいという噂もありますが、とにかくハンドラーだけは別なのです。

森博嗣氏に通じる意味なしジョークと、ハードボイルド。ホーギーシリーズが大好きな私ですが、本作はハンドラーが書き上げた新シリーズです。

主人公は妻を亡くし失意の日々を送るミッチ・バーガーです。ホーギーはまさにスマートという言葉がぴったりなダンディな男性でしたが、ミッチは若干ふくよかな体格をされている模様。ざ、残念です。でも、その中身はまさにスマート。ホーギーほどキザっぽくなく、それでいてセクシィ。うん、悪くない。

そしてヒロインはドレッドヘアの黒人女性警部補・ミトリー。ホーギーシリーズに登場したメリリーは女性的に「どうよ?」という感じでどうも馴染めなかったのですが、ミトリーはgood。好きになれそうだわ。

この二人が“ブルー・ブラッド=血統”に縛られた閉鎖社会で起こった殺人事件に挑む。この解決はあんまし好きじゃない(これだけで、当ブロ愚常連の方はトリックが読めたのではないでしょうか?)です。シリーズ一作目でこのトリックを用いてしまいますか。それがかなり残念。悪くは無いんですが。そこに落ち着く必然性はあるんですがね。

まぁ、ハンドラー作品のポイントはミステリじゃなくラヴですから。ミッチ&ミトリーのラヴはかなり見所ありますね!もう、じれったいのなんのって。愛する者を失い、一歩前進する勇気の無い二人。一目合ったそのときから、フォーリンラヴなのに。ミステリの結末より、この二人のラヴの結末、そしてこれからがかなり気になります。

そうそう、気になるといえば、「マジ」って言葉の多用にはちょっと閉口してしまいました。ハンドラー作品にはもっと綺麗で流れるような言葉を使用してもらいたいなぁ。「マジ」って言葉は、やっぱり汚いですよね。マジで。

全然、レビューになっておりませんが、ハンドラー作品はやっぱりそのキレ味が違います。和製ミステリしか読まない私でも、ついつい読みたくなってしまいますわ。翻訳ものはちょっと…と仰る方に是非オススメです。

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