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2006/09/02

イチキューイチキューイチキュー字牌

なんちゅータイトルやねん、自分。

Vシリーズのベスト10をやるのに、タイトルはどうしようかと悩むこと5分。阿漕荘メンバが揃ったならば、やっぱり麻雀!と麻雀の役の名前をつけることはすぐに決まったのですが、じゃあなんの役にするんだと。天和(テンホウ・配牌で上がっちゃった!)なんかもVシリーズらしくって良いなと思ったのですが、国士無双の響きと馴染み易さと故事そのものの意味を考えたときにこちらかな、と。そうそう、昨日脳トレ(DS)をやっていたら、四字熟語問題で国士無○(双の字を答える)が出たのも無関係とは云い切れません。

さて、前置きが長くなりました。Vシリーズベスト10の発表です。

 1. 恋恋蓮歩の演習(6作目)
 2. 人形式モナリザ(2作目)
 3. 黒猫の三角(1作目)
 4. 捩れ屋敷の利鈍(8作目)
 5. 魔剣天翔(5作目)
 6. 朽ちる散る落ちる(9作目)
 7. 赤緑黒白(10作目)
 8. 夢・出逢い・魔性(4作目)
 9. 六人の超音波科学者(7作目)
10. 月は幽咽のデバイス(3作目)

こんな感じでしょうか。『れんれん』の1位は不動なのですが、今回も『モナリザ』と『デルタ』は悩みましたねぇ。4~6位だって、どれも好き。S&Mシリーズに比べて、個人的に好みの作品が多い。デバイスはちょっと除外…としても、読む時期や状態によって順序が入れ替わるであろうことが容易に想像できます。

やっぱりVシリーズの良さはキャラクタの多様さにあるのだと思います。私は阿漕荘メンバ4人、みんな好きです。保呂草さんは別格としても、紅子もれんちゃんもしこさんも好き。林さんの前で少女のように微笑む紅子は誰よりも素敵だし、哀しいときにしっかりと涙することの出来るれんちゃんも、いつでもどんなときでもその関西弁で場を和ませてくれるしこさんも、本当に良い子。森川くんだって、七夏だって、立松くんだって、みんな素敵。ここまで憎めない奴等の登場するシリーズって、なかなか無いと思います。

そして、謎の有り方がとてもシンプルで、解かせようとする森先生の意図が感じられる。謎の見せ方は言葉で煙に巻かれていて、決して容易に見渡すことはできないけれど、紅子や保呂草さん、れんちゃんのちょっとした一言が風となり、謎を取り巻いていた雲が晴れたときに、思わず膝を打ってしまうシンプルな謎たち。ミステリを読んでいて、ぞくっとする感触(ぞっとする感触ではなく)が一番気持ち良いと思っている私ですが、このVシリーズはその感触を何度も味あわせてくれました。感謝。

もっともっとVシリーズを読んでいたかったけれど(本当は15作の予定だったと風の噂で聞きました)『四季』や短編、Gシリーズで垣間見る彼等の活躍でいまは満足しております。また彼等が阿漕荘で麻雀をする日が来ますように。

国士無双とかやってのけるのは、やっぱり紅子さんだと思います。

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コメント

連続投稿すみません。紅子さんだったら国士無双13面チャンでW役満ですね。私も「恋恋~」が一番かなあと思いますが、再読すると「魔剣天翔」がかなりお気に入りでした。S&Mシリーズがミステリ一辺倒だったのに比べてVシリーズは映像っぽいシチュエーションにこだわった作品が多い気がしました。次の「四季」は、私は本当に衝撃的だったので感想楽しみにしてます!!

投稿: ソラチ | 2006/09/02 22:47

☆ソラチさん☆
いえいえ、コメントいただけて嬉しいです。ありがとうございます♪
紅子さんは天使の微笑みでツモったりするのでしょうね。何の気なしに牌をきったりすると「あら!」とか云っちゃって、「いまの感嘆符はなんですか!なんなんですか!」と妙に気になりそう。そんなときは保呂草さんがその牌を待ってたりするんですよ。
『四季』レビュー始めました!なんとか『λ』発売に間に合いそうです!

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/09/03 12:43

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