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2006/09/05

『情けは人の死を招く』 射逆裕二

情けは人の死を招く Book 情けは人の死を招く

著者:射逆 裕二
販売元:角川書店
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湯河原のリゾートマンションで起こった殺人事件。

強盗の仕業と思われたその事件が、内部の人間による犯行だと判明し…。

解決するのはもちろん、女装の怪人・狐久保朝志!

積読本消化第一弾は射逆裕二氏の『情けは人の死を招く』です。この『情けは~』は前作(『みんな誰かを殺したい』『殺してしまえば判らない』)までのドタバタミステリが一転、本格風に出来上がっておりますね。『殺してしまえば~』ほど狐久保さんがはっちゃけていなかったのが、かなり残念ですが。

まず、帯に書かれた

21世紀の名探偵最終兵器(ファイナル・ウェポン)

という狐久保さんの紹介に爆笑!確かにファイナル・ウェポンだよ。狐久保さんは検事という輝かしい過去が有りながら、なぜか自称オペラ歌手の相撲取りと行動を共にする、女装フリークのおっさんです。この説明だけでそのファイナル・ウェポンっぷりを感じていただけたら…。

ミステリのトリック自体は、犯人と思われていた人物が遺書を残して自殺をしたが、実は…という定番ものです。この展開は残りページ数の関係で、皆さん察するところがあると思いますので、ネタバレにはならないはず。これまでの射逆氏の作品を読んでいる方なら、いつもの「びっくり!」感も無いため、その落し方・オチ付き方に物足りないものを感じるのではないでしょうか。“名探偵、皆を集めて「さて」と云い”の場面で、読者が知りえなかった事実が山のように登場するし。最初に本格“風”と申し上げたのも、この一点に尽きます。

なにより、狐久保さんの活躍場面が少ないですし…。

次回作は『僕は死体にけつまづく』。9月リリース予定…って今月ではなかとですか!次回は狐久保さんが超はじけて登場してくれることを祈って。

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