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2006/08/27

『六人の超音波科学者』 森博嗣

六人の超音波科学者 Book 六人の超音波科学者

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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瀬在丸紅子、小鳥遊練無が招待された超音波科学研究所で殺人事件が発生。

唯一のアクセス経路である橋が爆破されて?

Vシリーズ7作目。雪の(?)山荘もの!

ラスト8!

森作品はどの順から読んでも差し支えない…というのが森先生の弁ですが、この『超科学』(なんて略し方!)は『地球儀のスライス』に収録されている「気さくなお人形、19歳」を読んでからの方が良いと思われます。読んでいないと、れんちゃんがこの研究所に招待された経緯が掴めない。「気さくなお人形、19歳」を読んでおいた方が良い作品にはVシリーズ9作目『朽ちる・散る・落ちる』というのもありますが。

さて、この『超科学』はストーリー展開がとても魅力的なのに対し、その解決が私のとても嫌いなものであるという理由から、敬遠していた作品のひとつです。再読してみて「結構アリかな?」とは思いましたが…『れんれん』と『捩れ屋敷』という私の中でもアツイ(その理由はもちろん彼です)2作に挟まれているため、やっぱり印象には残り辛い。

『超科学』にはかなりショッキングな出来事もありますしね。れんちゃん…もう危険なことからは足を洗ってください。紅子&保呂草は危険過ぎます。麻雀なら森川くんとネルソンとやってください。

この『超科学』の内容紹介で私は“雪の山荘”ものであると紹介しておりますが、この作品群の特徴として警察の科学捜査が介入しないという犯人側の利点があげられます。でも、その利点は一時的なものであって、時間の経過とともに利点は欠点へとスライドする。科学捜査を排除したい多くの理由は、科学捜査を行えばすぐさまトリックや犯人を特定できてしまう可能性があるからです。ならば警察の突入までにその証拠を隠滅してしまえば良い?しかし、完全にその証拠を始末することが可能でしょうか?警察の科学捜査ってその程度のお粗末なものなのでしょうか?私はこの“雪の山荘”ものがその場凌ぎの浅はかな案に見えてしまってならないのです。いや、ミステリファンとして、ついゾクゾクしてしまうんですけれどね…。

この『超科学』はVシリーズに仕掛けられた大トリックを解明する上で、解り易い・キーとなる作品かもしれません。理系の方ならすぐに気付けるかもしれない。完全文系の私には無理でしたが…。

次回はシリーズ8作目『捩れ屋敷の利鈍』。S&Mシリーズ8作目『今はもうない』と同様に、孤独な作品と云えましょう。犀川&萌絵の再登場もありますし。楽しみ楽しみ☆

さて、最後に今日のへっ君のコーナー。えーっと、長い棒が云々なんておっそろしいことを小学生の身空でお考えになるのはお止めください。弾力性がどうしたなんて仰られても、私きっと理解できません。もし貴方とふたりっきりになったら、きっと私は「馬鹿な大人だな」と思われてしまうのでしょう。それとも、既に貴方にとっては大人はすべて馬鹿ですか?

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コメント

こんにちは。

やっぱり、七夏よりに考えてしまうんで、
この話はなんともですねえw。

投稿: チャーリー | 2006/08/28 00:09

☆チャーリーさん☆
チャーリーさんは七夏派ですか!たとえ林さんが現れても、紅子のように全身で喜びを表現できない辛さが彼女にはありますよね。なんてったって、公務中ですもの。本当に林さんのどのあたりが良いのだか…。

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/08/28 00:45

れんちゃんは衝撃的でしたねえ~、正直あのときの紫子さんのリアクションに涙が出そうでしたよ。森さんらしからぬ(?)オーソドックスな視点の物語だったような気がします。
で、この作品が大トリックのキーってかかれてますよねえ。「夢~」以降気になってたのですが、時代設定に関係あることですかねえ?古いですよね、このシリーズ。
自分の記事にも書きましたが、もしかしてへっ君が○○ですか?

投稿: たいりょう | 2006/09/12 14:52

☆たいりょうさん☆
おっと!たいりょうさん、鋭すぎます!確かにこのシリーズの時代は過去でございます。ただ、これ以上はとてもとても申し上げられません…お許しくださいませ。
Vシリーズ最終巻『赤緑黒白』レビューでめちゃくちゃネタバレレビューを書いておりますので、ラストまで到達した際にはたっぷりネタバレ雑談をたいりょうさんとしたいな、と思っております。疑って以降の巻を読まれるたいりょうさんのレビューがとっても楽しみです!

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/09/13 00:22

たくさん博士が出てきただけで満足なんですが、たしかにちょっと足らないかと.. 
地球儀スライス手元にあるんですが未読です れんちゃんの話は何だろ..?とか考えてたんですが
れんちゃんはシコさんと5mのムーミンの話してる方がいいですね
次作、犀川先生出演となると大変楽しみ!

投稿: きりり | 2006/10/04 10:53

☆きりりさん☆
『地球儀のスライス』を読むと、きっと?が氷解すると思います!あの短編も切なくて良いんですよね。オススメです☆
>れんちゃんはシコさんと5mのムーミンの話してる方がいいですね
同感です!それにしても、5mのムーミンなんて絶対に怖い。怖すぎる。
次回作では犀川先生はもちろん、ちょいワルオヤジな保呂草さんにも注目していただけると嬉しいです。

投稿: まじょ→きりりさん | 2006/10/04 20:24

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