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2006/08/25

『恋恋蓮歩の演習』 森博嗣

恋恋蓮歩の演習 Book 恋恋蓮歩の演習

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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豪華客船で起こった人間と絵画の消失事件。

鳴り響く銃声、人間が海へと落ちる音、泣き崩れる女性。

豪華客船で錯綜する人間の思惑と悪意とは?

も、残すところ9作。9作って案外あるんですけれどね。

さて、ついにこの『れんれん』のレビューを書く日がやってきました…。

『れんれん』大好きなんです、私☆

私のVシリーズを読む眼は邪なので、いかに保呂草さんが活躍…くどい?『夢・出逢い・魔性』がれんちゃんの作品だとしたら、この『れんれん』は保呂草さんの作品といっても過言ではありません。保呂草さんの、保呂草さんによる、保呂草さんのための作品。あらすじの“絵画の消失”って件で、ここまでVシリーズをお読みの方ならお解かりかと思いますが、保呂草さんが当然のように暗躍しております。嗚呼、保呂草・愛。

でもね、保呂草さん保呂草さん云っているお馬鹿な私ですが、この『れんれん』にはもうひとり飛びぬけて素敵な人物が登場します。

羽村怜人さん、結婚してください☆

こんな素敵な人って、いるでしょうか?ひとまわりも年の差がある男性との恋愛なんて、私の通常モードの思想にはプログラムされていないのですが、羽村さんだけは別です。あの女性慣れしている雰囲気がまた良い!そんな雰囲気を身に纏って、あんな甘い言葉を囁かれたらイチコロです(死語?って死語?)ごめんね、保呂草さん。でも、作品冒頭の貴方の言葉(名前など対象を認識するためのプロコトルって部分ね)はしっかり理解しておりますので、安心してくださいね(安心などするわけがない)

『れんれん』は事件性は薄いため、私のように保呂草さん命でないと楽しめない作品かもしれませんが、『魔剣』から連なる関根朔太関連のシーンにも注目して、保呂草さんの仕掛けるマジックに酔いしれて欲しい一作です。

そうそう、Gシリーズを既にお読みの方はご存知の赤柳さん。保呂草さんと赤柳さんは“同じ船に乗った仲間”であるとのことですので、この『れんれん』はその意味でも注目して読んでみました。ここからちょっと妄想ネタバレします!“同じ船”云々はそのままの意味ではないと思いますので、赤柳さんがこの作品の登場人物であると本気で思っているわけではないのですが、可能性があるとしたら美男子村田?でも、各務女史が赤柳さんを知らなかったことから、この美男子案は却下。やっぱり“同じ船”=阿“漕”荘なのかしら。れんちゃん、しこさんは『レタス・フライ』収録の「刀之津~」で除外できるから…森川素直くんではないか、というのが私の妄想。あの無口な男が、ああなるか?という疑問はさておき。でも、赤柳さん自身が「色々あって、自分も変わった」と仰っているし。赤柳さんが四季を追う理由は…四季のお手伝いさんだった森川須磨さんに関係あったりして?なんて、妄想に花を咲かせる私。Gシリーズ最後にはこの謎が明かされるのかしら?

さて、『れんれん』にはへっ君の登場シーンがありませんねぇ。『魔剣』で登場しすぎた?保呂草さんに買ってもらった地図帳で、世界を旅してくださいね。

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コメント

ご無沙汰しております。
TBさせていただきました。

この作品は「いい」ですね。

投稿: チャーリー | 2006/08/26 08:10

☆チャーリーさん☆
こちらこそご無沙汰しておりまして…。
この作品は本当に最後まで読んでもらいたい一作。最後のあの手紙、あの告白があるからこそ『れんれん』は「いい」作品ですよね。最後にああいった形で落としてくれる作品が大好きです。

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/08/26 09:26

この作品、自分も好きです。
核となるネタ(オチ?)は途中で解ってしまいましたが、
それでも最後までキチッと読ませてくれる爽やかな文が好みです★

投稿: あさり | 2006/08/26 11:01

☆あさりさん☆
あさりさんは途中であのオチに気付きましたか!私は彼らの名優っぷりにすっかり騙されてしまいました。眼を見開くとか、口籠もるとか、わかりやすい反応してくれないと…女優ですね。
トリックが解ったとしても、ラストのあの手紙の良さと云いますか、爽やかさが損なわれないところが、私の超好みです。「本名ですか?」なんて最高に気の利いたジョークですよね。

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/08/26 11:29

私もかなり好きです<れんれん。
最初に読んだ時より再読して好きになりました。特に冒頭のプラトニックなストーリーがたまらんです。別に恋愛小説好きではないですが、普段の、林さんを巡る泥沼な恋愛劇?から比べてこの上なくいい。そこから豪華客船でのミステリーに繋がるのもいいですね。また読み返したくなってきました。

投稿: ソラチ | 2006/08/27 22:09

☆ソラチさん☆
ソラチさんも『れんれん』好きですか!あのプラトニックラブストーリーは見習いたいくらいです。たまりません。私的にはあの羽村さんが実は…ってところがもう萌まくりのツボなのですが、そんなことを抜きにしたって素敵すぎます。
自画像の最終的な行方もまたプラトニックラブで、本当に満足のゆく一作でございました。

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/08/27 22:54

「魔剣天翔」に引き続いてこれにもやられましたね~。いやいや、最後まで気付きませんでした、あのオチは^^;;絵に関するトリックはやや強引だとは思うのですが、物語の魅力がそれをフォローしていると思います。

投稿: たいりょう | 2006/09/03 13:38

☆たいりょうさん☆
たいりょうさんも『れんれん』気に入っていただけましたか!あのラブストーリーがこういう展開でオチるか!という驚きがまた良いんですよね。『魔剣』から続く関根朔太・各務亜樹良ネタが、メインをまた美味しくしてくれます。
絵に関するトリックは…どれだけふんわりしているんだ?とちょっと見てみたい気がしますね(笑)

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/09/03 14:02

こんにちは 恋恋..楽しく読みました でも魔剣のほうが好きかな?と言う感じです 人が死んでるからかも知れない...
羽村さんもよく読んでれば、色々なヒントがあったのに考えもしなかった!  最後に関根朔太郎に会いにいくところが素敵な保呂草さんだと思いました

投稿: きりり | 2006/09/21 11:35

☆きりりさん☆
『魔剣天翔』は登場する飛行機さながらのアクロバットミステリといった感じで、『れんれん』は豪華客船ならではのラブロマンスミステリ。登場人物はほぼ変わらないのに、ここまで印象の違った作品になるか…と感嘆してしまいます。
ラストの保呂草さんは本当に素敵です。しこちゃんへの酷い仕打ちも、もう許しちゃう!ってなものです…ってダメですか?

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/09/21 23:24

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