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2006/08/15

『黒猫の三角』 森博嗣

黒猫の三角 Book 黒猫の三角

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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11歳、22歳、33歳とぞろ目の女性が殺害される連続殺人事件が発生。

44歳の誕生日を迎える女性から護衛の依頼を受けた保呂草は事件の発生を防ぐことができるのか?

S&Mシリーズに続く、新シリーズがここに開幕。

第二部開始でございます。

もう何度も申し上げておりますが、私はS&MシリーズよりもこちらのVシリーズの方が好きだったりします。それはすべて…

保呂草・愛

の為せる技だったりします。もう、森博嗣が創造したすべてのキャラクタの中で彼が一番好き。四季に彼が登場したときも、Gシリーズに彼が再登場したときも、狂喜乱舞し、その夜はなかなか眠ることが出来ませんでした。のび太くん並に睡眠導入が高速な私がです。犀川先生よりも好きだっていうんだから、もう筋金入りです。

保呂草さんにハマったきっかけはVシリーズ第2作の『人形式モナリザ』です。『デルタ(黒猫の三角をこう呼んでおります)』の“あの素敵”な保呂草さんも悪くはないのですが。なんでも屋ではなく、探偵でもなく、本職のあのお仕事をされている保呂草さんを想像するのが(読むのが)大好きなのです。

というわけで、Vシリーズ。はっきり云って、紅子さんは読者から嫌われる要素たっぷりですよね。もしかしたら西之園萌絵以上に嫌われているのでは?私は林さんの前で甘えてみせる紅子さんや、『デルタ』には登場しない例の女性と火花を散らしまくっているファイター紅子が結構好きなのですが、私の周りには「紅子さんのキャラがどうも合わなくて…」とVシリーズを倦厭している友人が結構います。でも、彼女はいなければ我等がへっ君も産まれてこないわけでさ。

そうそう、S&Mシリーズのレビューでは各作品のfavorite wordという企画(?)をやっていたのですが、Vシリーズでは今日の(今日の?)へっ君という企画でへっ君の可愛らしさを紹介してゆこうと思っております。『デルタ』のへっ君といえば“牛乳とコーンフレークが一番好きで、幸せだ”とニュートンを読む姿です。かなりごちゃまぜに脚色してますが。あぁ、可愛い。親が離婚しても、すくすく育つのですよ。

さて、『デルタ』ですが、この作品はVシリーズの中でも1、2を争うほど好きです。私、Vシリーズは『人形式モナリザ』から読み始めたんですよ。すっかり先入観の塊の頭脳に『デルタ』を入れたものですから、もうすっかり混乱してしまって。この“『デルタ』を意図的に2番目に読む”ってのは結構衝撃を味わえますよ。オススメはしませんが。1番目に読んでも、充分衝撃的だと思いますし。

ここからはVシリーズ未読の方は決して読まれませんように。本当に。

そういえば、私がVシリーズ全体に仕掛けられたトリックを知った(気付いたとは口が裂けても云えない)のは8作目の『捩れ屋敷の利鈍』を読んだあとです。あのトリックは下手にネットで調べたりせずに『赤緑黒白』を読んで、純粋に驚いてみたかったと思います。きっと絶叫していたし、いまでも後悔していたりする。でも、気付くきっかけはシリーズの至る所に潜んでいるし、もし些細なひっかかりを感じたら、とことん考えてみたら良いと思います。そして、森博嗣の偉大さに鳥肌を立ててください。というわけで、トリックを知ったあとでじっくりVシリーズを読み返すのは実は初めてなのです。今回はそのあたりにも注目して、読んでゆきたいと思っています。

でも、『地球儀のスライス』に収録されていた「気さくなお人形、19歳」はあのトリックの元に描かれていませんよね?登場するものとか、表現とかが…ねぇ?

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コメント

そうなんですよ 紅子が合うかが、かなりな問題です
天才的なのにある種、超女的な部分をどう感じるかですね?
私は1作目では撃沈でした 紅子ダメ〜って
読み進むうちに変りつつあるのですが
保呂草ですか... ん〜好きだけど もっと狂ってる方が好きなので黒猫..の保呂草の方が好きかな? もちろん へっ君は好き
Vシリーズ好きな まじょさんの書評楽しみにしてま〜す

投稿: きりり | 2006/08/15 13:43

☆きりりさん☆
保呂草さんは冷静にキャラ考察をするならば、Vシリーズ唯一の常識(的に見えなくも無い)人で、良くも悪くも普通。でも、シリーズ中に独り暗躍をして、美味しいところをごくごくたまにかっさらったりすることがあるので、侮り難し。そういう、影のあるところが超超超超個人的にツボなんですよね。一度、お食事を共にしてみたいタイプです。
紅子さんは3メートルくらい離れたところから、眺めるのが一番安全で適切な使い方だと思います。

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/08/15 20:37

えっと西之園さんも紅子も私はOKなんですが^^;;;それはともかく薄~い記憶のみでこれを読んでたら、思いっきり驚かされてしまいました、はい♪
はやくVシリーズ全部読んで、記事の後半に眼を通したいっす♪

投稿: たいりょう | 2006/08/19 22:57

☆たいりょうさん☆
アガサ・クリスティのかの問題作(個人的には名作)と同じ手法なのですが、この『黒猫の三角』はシリーズ作品だと云うところに新しさがありますよね。
たいりょうさんが何作目でVシリーズのトリックに気付くのか、個人的に楽しみにしております。あの驚愕を是非!

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/08/19 23:49

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