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2006/07/25

『エレキ源内 殺しカラクリ』 米村圭伍

エレキ源内 殺しからくり Book エレキ源内 殺しからくり

著者:米村 圭伍
販売元:集英社
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平賀源内の御落胤であるつばめが、父が獄中で死亡した謎に挑む。

そこには、田沼や一橋の仕組む幕府の陰謀が渦巻いており…。

平賀源内を機軸とした歴史ミステリ。

ジュブナイルを読まされた気分…。

土用の丑の日に図書館へ行き、若竹七海氏の棚を眺めていたところ、“エレキ源内”の文字が目に飛び込んできましたので、これも何かの縁かな…と借りてまいりましたのが本作を読むきっかけでございます。

エレキと云ったって、エレキの若大将ではございません(←古っ!しかも、父親が加山雄三ファンのあんたくらいしかわからないネタだよ…)エレキテルを発明した平賀源内が本作の裏主人公です。平賀源内についてはWikipediaが詳しいため、こちらを参照ください。

センター試験は日本史で受験した私ですが、教科書に記載されている内容を超える知識は持ち合わせていない私の、平賀源内に関する前知識と云ったら「エレキテル」「土用の丑の日」「本草学」くらいのものです。しかも、「本草学」は弟子の研究からの連想じゃないですか。Wikipediaを読んで、またひとつ大人になりました(なぜ『エレキ源内 殺しカラクリ』を読んでと云わない←自分)

本書を読んでいて、非常に気になったのが文体。発端と大尾(プロローグとエピローグ)だけが堅い口語体なのに対し、肝心の真ん中本文が妙にですます口調で説明臭いものだから、しょっぱなのようなジュブナイル感想が飛び出すわけです。書かれた時期がてんで違うのですか?その間になにか転機が訪れたのですか?ってなくらい文体が異なるのですが、書き下ろしって書いてあるし…。文体を変えてなにか効果があったかと云われても、読み難くなったことくらいだし、とにかく謎です。

こういった歴史パラレルミステリは非常に好みなのですが(Wikipediaを読む限り、史実に則ったストーリー展開には好感が持てますし)、如何せん文体が。もうそれに尽きます。ストーリーは案外おもしろかったのですが、如何せんジュブナイル。くどいけれども、文体が…。

たまには、こんな飛び込み読書(目に飛び込んできちゃいました読書)も良いかなと思います。やっぱり、本の4割はタイトルですね。

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