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2006/06/03

『クビキリサイクル』 西尾維新

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い Book クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い

著者:西尾 維新
販売元:講談社
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絶海の孤島・鴉の濡れ羽島に集められた5人の天才とその介添人。

そこで起こる連続首切り事件。

このクビキリのサイクルを戯言遣いは見破ることができるのか?

去年終焉を迎えました「戯言シリーズ」はここから始まりました。

『クビキリサイクル』は最高にイイッ!!

「戯言シリーズ」は当初、こんなにもしっかりとした本格ミステリだったのに…と悔やむこと数回。このテイストで最後までいってくれたら、西尾氏は私の中で間違いなく神格化されたでしょう。

萌えと秘密を内包するキャラ創りと、小気味の良い戯言。このふたつが「戯言シリーズ」をここまで飛躍させたすべてだと思います。そして、圧倒的な世界観も。とにかく、私はいーちゃんと友が好きでね。友はヒロインにも関わらず、さっぱり物語に登場しないから、この『クビキリサイクル』と『サイコロジカル』は私の中でバイブルと化しております。

ミステリとしても丁寧に描かれていて、好感が持てます。ただ、トリックが『そして誰もいなくなった』同様“読む前からネタバレ”状態を起こしておりますので、容易に想像できてしまうのが残念。登場する最初の密室についても悩むことなく解決することができます。悪くはないけれど親切すぎる。

あと、感じるのは「天才のスケールがちっせぇ」ということ。現実世界で天才なんていう人種にお会いしたことはありませんが、電波受信人間=天才という構図はいかがなものかと。まぁ、鴉の濡れ羽島は彼女たちにとってアウェーであって、本来の力を発揮する場ではないので、言動だけで判断は出来かねますが。その意味では画家と料理家は本物の天才であったかもしれない。ちなみに占い師は持って生まれた才能であって、それだけで天才扱いはどうかと思います(占い師嫌いな私)。

って、なんだか酷評しておりますが、私はこの『クビキリサイクル』が本当に好きです。ライトノベル調(というかライトノベル?)なので、好き嫌いがはっきりと分かれてしまう一品ですが、好きならとことん好きになれると思います。ただ、終焉間近の戯言はどうかと思いますがね…。次はバイブル2冊目の『サイコロジカル』を読もうかな。

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コメント

この表紙で敬遠してたのですが、読んでみるときちんとした本格でかなり楽しめましたね~。この作品以降は・・・嫌いじゃない作品もありますけど^^;

投稿: たいりょう | 2006/06/04 11:08

☆たいりょうさん☆
コメントありがとうございます。
戯言は確かにこの作品で燃え尽きた感がありますよね。ミステリとしては『クビシメロマンチスト』もまぁまぁですが。なんせ『クビシメ』には友が登場しないから…。零崎もそんなに好きじゃないし…むにゃむにゃむにゃ。

投稿: まじょ。 | 2006/06/06 20:21

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