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2006/06/18

『ラインの虜囚』 田中芳樹

ラインの虜囚 Book ラインの虜囚

著者:田中 芳樹
販売元:講談社
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コリンヌは亡き父の名誉を勝ち取るため、3人の仲間と共にライン河ほとりの“双角獣の塔”へ向かう。

“双角獣の塔”に虜囚として捕らえられているのは、9年前に亡くなったとされる、かのナポレオンなのか?

コリンヌの過酷な旅が始まる。

惹きつける時代設定と魅力的なキャラクタの光る冒険記でございました。冒険記って本当にわくわくさせる力がありますよね!私はすごく好きです。

コリンヌと共に旅をする女にだらしない3人の仲間たち(笑)が本当に魅力的です。陸に上がった海賊と、謎を抱えた老齢剣士、自称天才作家の3人。自称天才作家は思い返してみると特になにもしてない…という地味な驚き。参謀ですらなかったですね。でも、憎めない良い味醸し出しております。

ラストで、実はこの3人がこんな大物でした!という後日談があるのですが、そこまで読んだ読者なら「あいつらならそのくらいやるだろう…」と思うに違いないという、素敵な描かれ方をしております。

田中芳樹氏がこの『ラインの虜囚』を執筆するにあたって読んだ参考文献の一覧がずらっと並んでいるのですが、田中氏の努力(?)を窺い知る事が出来ます。この時代(フランス7月革命あたり)の時代背景やナポレオンのことがしっかりと肉付けとして描かれていて、安心して読めるのですね。細部まで丁寧に描かれている作品は読んでいて気持ちが良い。好きです。

子どもたちがこの『ラインの虜囚』を読んだら、きっと次に『三銃士』や『鉄仮面』を手に取るんだろうなぁと思います。私も小学生のときに読んだっきり(『鉄仮面』はもうちょっと後か)ですので、また読んでみようかなと思いました。『三銃士』は小学生のときに読んだジュブナイルの中でも、とりわけ好きな一冊だったなぁ。

田中芳樹氏といえば『創竜伝』が御馴染みですが(続さん愛しちゃってます)、新たな一面を見ることが出来ました。どきどきわくわくの一冊でございました。

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コメント

こんばんは。面白いとは聞いていたけれど「ラインの虜囚」、本当に楽しめました。「三銃士」や「鉄仮面」のような小説がドキドキしないわけないですよね。こういうの大好きです。ミステリーランドまだ2作しか読んでないですが、暫定1位です。他を読むのが楽しみですよう。

投稿: ソラチ | 2006/09/05 23:06

☆ソラチさん☆
キャラクタが本当に魅力的なのですよね。魅力的な仲間が魅力的な謎を追って、楽しめないはずがない!と太鼓判を押したいです。
ミステリーランドは法月綸太郎の『怪盗グリフィン、絶体絶命』なんかもオススメです。『ラインの虜因』がお好きなら、きっと楽しめると思います!

投稿: まじょ。@管理人 | 2006/09/06 20:46

いや〜素敵な話でした キャラクターのさりげなさとか本もんだと言うシブさとか良かったです さらっとした書き方ながら、すごい内容をベースとしてて、さすがな参考資料です

投稿: きりり | 2007/05/12 02:00

☆きりりさん☆
キャラクタたちと設定の良さがキラリと光る一作ですよねぇ。ミステリーランドの中でも上から数えた方が早い名作だと思います。
>さらっとした書き方ながら
そうなんですよね!冒険モノなのに暑苦しくもむさ苦しくもない、本当に子どもも楽しめるピュアストーリーに出来上がっていて、好感度高いですよね~

投稿: まじょ→きりりさん | 2007/05/13 14:06

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ラインの虜囚 田中 芳樹 なんて素敵な冒険小説だろう。 ミステリーランドから田中芳樹の「ラインの虜囚」です。 恥ずかしながらかの有名な「創竜伝」も未読なので田中芳樹の作品は初めて読みましたが、しかもミステリーランドという子供向けという体裁がありながら、非常に面白い。「不朽の名作いま誕生」と銘打っているだけあって本当に名作でした。いや、本当に面白い。 時代は1830年、ナポレオン没後から9年後のパリ。少女は死んだ父の名誉を守るため、ライン河のほとりにある古塔向かう。その塔には死ん... [続きを読む]

受信: 2006/09/05 22:48

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