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2006/05/15

『死体の冷めないうちに』 芦辺拓

××××年、地方分権政策が推し進められる中、大阪府に設置された自治体警察。

自治体警察に持ち込まれるのは警察がさじを投げた怪しい事件ばかり。

自治体警察はその存在を守りきることができるのか?

タイトルって本当に大切だと思います。

この『死体の冷めないうちに』もタイトルに惹かれてついつい手を伸ばした一冊。7つの事件を扱った連作短編集なのですが、各Fileの命名も傑作です。

「忘れられた誘拐」
「存在しない殺人鬼」
「死体の冷めないうちに」
「世にも切実な動機」
「不完全な処刑台」
「最もアンフェアな密室」
「仮想現実の暗殺者」

以上のタイトルを読んで、ミステリ好きなら読みたいと思わずにはいられないはず。私もその口で、非常に楽しみにしていたのですよ…。

肝心の内容なのですが、タイトル負けした作品が多いと云わざるを得ません。トリックが短編には向かないものが多いというか、えっ?これだけで終わり?と拍子抜けさせられてばかり。

「死体の冷めないうちに」も犯人視点だけでなく、自治体警察視点で描いた中編くらいの作品にしてくれたら良かったのに。あのトリックを自治体警察がどう見破ったかが、一番の読み処だと感じたものですから。

タイトルって本当に大事。でも、やっぱり一番大事なのは中身なんですよね。

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