« 『陰日向に咲く』 劇団ひとり | トップページ | 名探偵コナン「迷宮の十字路」「14番目の標的」 »

2006/05/12

『εに誓って』 森博嗣

εに誓って Book εに誓って

著者:森 博嗣
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ジャックされた高速バスの乗客には山吹と加部谷の姿が。

果たして無事に彼らは救出されるのか?

そしてεの名の下に集まる人間たちの想いとは?

5月9日に発売された森博嗣氏Gシリーズの第5弾です。私の住む地域は本の入荷が2日ほど遅れますので…恨めしい。CDなんかだと発売日に購入できるのに、出版物になるとどうして2日も遅れるんでしょうかね。頼みますよ、出版業界に運送業界!

しかも、私の職場の側にある弱小本屋さんで購入しようとしたところ「講談社ノベルス?うーん、マイナーだからあまり入荷しないんだよなぁ」とばっさり切り捨てられました。「森博嗣さん、もう新刊出したの?」とか感心してる前に、入荷した段ボールはその日の朝のうちに開けておいてください(元書店アルバイトからの忠告)。

さて、肝心のレビューです。(ここからはネタに触れます。Gシリーズそもそものネタにも触れます。未読の方はご注意を)

森先生、ごめんなさい。もう、先生の世界に付いて行けないかもしれません。

今回もとにかくとにかく消化不良。そんなに小出し小出しにされなくとも良いのではないでしょうか?

最初は森先生では珍しいノンストップミステリかっ!と興奮したものですが(森先生の小説では一行であっという間に1ヶ月経過したりします。殺人事件に巻き込まれたって日常は通常に流れてゆくものなのです)ε(私はすっかり“エプシロン”で記憶していたのですが、“イプシロン”の表記になっておりましたね。まぁ、どちらでも表示されるのですが)の思想が登場するあたりからノンストップがストップミステリに変化し、最後にはミステリでもなくなってしまいました。

このGシリーズは御馴染みの犀川先生と、新キャラ海月くんの2大看板(2枚探偵)が売りですが、今回も探偵の活躍場面はなく、『θ』から見え隠れする天才に翻弄された形です。天才に至っては犀川先生の妄想…。Gシリーズはギリシア文字がタイトルかつ、謎の集団に与えられておりますが、ギリシア文字24作分シリーズが続き、謎が今作のように小出し小出しされたのならば、森先生から離れてしまうかもしれません。そんなことは避けたい。なんとしても避けたい。

Gシリーズ第5弾『λに歯がない』(9月発売予定)ではなんとしてでもドカン!と展開して頂きたい。赤柳氏には是非とも頑張って貰いたい。お願いします、切実に。

今回は同人誌即売会のネタが森先生らしいなと感じましたが、コアなファンでなくてはにやりとできないかもしれませんね。あとは、山吹が加部谷に覆いかぶさった場面がきゅんとなりましたか。「刀之津診療所の怪」では、山吹もちょっと艶っぽいことを言っていたような気がするのですが…。

とにかくもぉ、読み応えのある作品をここらで一発お願いします!あとは保呂草様の再登場を!!

|

« 『陰日向に咲く』 劇団ひとり | トップページ | 名探偵コナン「迷宮の十字路」「14番目の標的」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/1774331

この記事へのトラックバック一覧です: 『εに誓って』 森博嗣:

» 「εに誓って」森博嗣 [読書とジャンプ]
あいかわらず観念的ってゆーか抽象的なGシリーズ第4段「εに誓って」を読み終わりました。別に追いかけなくてもいいじゃんと思いつつ、新刊がでたら買ってしまう森マジック。今回は、恵美ちゃんが言ってるように、見事に緊迫感のないバスジャックでした。恵美ちゃんは一...... [続きを読む]

受信: 2006/05/19 20:51

« 『陰日向に咲く』 劇団ひとり | トップページ | 名探偵コナン「迷宮の十字路」「14番目の標的」 »