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2006/04/29

『蛍』 麻耶雄嵩

螢 Book

著者:麻耶 雄嵩
販売元:幻冬舎
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オカルトスポット探索をメインに活動しているアキリーズ・クラブ。

クラブの夏合宿がかつて殺戮の場となったファイアフライ館で行われることになった。

ファイアフライ館で再び起こる殺戮に隠された大トリックとは?

ぐいぐい引き込まれるストーリー展開が良いです。ただ、麻耶氏の狙った大トリックの伏線のせいで、読みにくさが出てしまったのも事実。気が付く人はあれ?あれれ?と違和感を感じながらラストまで読むことになると思います。

ちょっと犯罪のスケールが大きすぎるかなぁと感じたのも事実。だからこそのハードカバー出版だったのかもしれませんが。ノベルスのスケールではないですよね。最近は出版形態をこんな風に分類するようになってきました。個人的にはノベルス程度のスケールが一番しっくりきます。

とにかく、ミステリとしてのいろいろな要素を詰め込もうとしすぎた、飽満感は否めません。普通ならそのネタだけでミステリ一冊書けるよ!というネタがふたつもみっつも出てまいります。それを「得した!」と感じるか、お腹一杯感を感じるかは読者次第。個人的な意見としては、ネタがぶつかり合って料理自体をぶち壊している感じ。世界三大珍味を使って料理を作ったら、どれもこれもが主張し合って、えもいわれぬ料理になってしまったぜ…みたいな。

エピローグもすごかったし。たった頁1枚で世界を終結させてしまいます。

でも、それをやるからこそ麻耶氏なのかな、とも。『翼ある闇』を読んだときの衝撃ったら無かったですしね。久しぶりに『翼ある闇』読みたくなってきたなぁ。

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