« 『盤上の敵』 北村薫 | トップページ | 『アッシュベイビー』 金原ひとみ »

2006/04/09

『どんどん橋、落ちた』 綾辻行人

どんどん橋、落ちた Book どんどん橋、落ちた

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

綾辻行人が贈るフーダニット短編集。

仕掛けられた騙しに欺かれることなく、真相に辿り着くことが貴方には出来るか?

アフィリで表示されている文庫版装丁ではなく、ハードカバーの装丁がまるで洋書のようで好きです。

読書の楽しみの一つとして、内容と装丁のマッチングに唸るという楽しみがありますよね。

さて、肝心の内容。これがまた絶妙な騙しが至るところに潜んでいて、思わず笑みがこぼれてしまいます。ミステリを読み始めたばかりの人なら、きっと怒るのでしょうね。でも、コアなミステリファンはにやっとすること請け合い。

騙しを許容すれば、本格としても充分に成立します。私は再読で、すべてのトリックを認識しながら読んだのですが、フェアです、しっかりと。

“かつてあのシマダシウジをして「犯人当てクイズの名手」と云わしめた”綾辻氏が織りなす名推理。フーダニット以外の不要な部分を取り除いているので、読了後の爽快感がたまりません。これこそミステリの真骨頂。たまらないなぁ。

たまらないといえば収録されている「伊園家の崩壊」こそたまらない一作。もちろんフィクションでございますが、あの超有名一家を想像せずのはいられません。そういえば、折りしも今日は笹枝さん症候群の日ではないですか。こういったバカミス要素に真剣に取り組める綾辻氏に脱帽。

とにかくたまらない短編集。

願わくば、ミステリ初心者の方がこの作品を読んで怒り狂うことがありませんように。

|

« 『盤上の敵』 北村薫 | トップページ | 『アッシュベイビー』 金原ひとみ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/1347070

この記事へのトラックバック一覧です: 『どんどん橋、落ちた』 綾辻行人:

« 『盤上の敵』 北村薫 | トップページ | 『アッシュベイビー』 金原ひとみ »