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2006/03/11

『風味絶佳』 山田詠美

風味絶佳 Book 風味絶佳

著者:山田 詠美
販売元:文藝春秋
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職人の域に達しようとしている男性との恋愛を食を絡めながら描く短編集。

山田詠美作家デビュー20年作品。

恋愛小説といえば山田詠美氏と江國香織氏だった時代があったものです(遠い目)。

私は根っからの山田詠美派だったのですが。江國氏の小説ってどれも狂気を孕んでいて苦手なんです。怖さを感じてしまうんですね。これは個人的な感想ですが、江國氏の小説に登場する女性は恋愛に溺れている感じ。山田詠美氏の小説に登場する女性は恋愛を楽しんでいるイメージ。

「恋愛なんてしていなくても独りで生きていけるけど、人生のスパイスとして楽しんでいるの」という個人的な理想を山田詠美氏の作品には投影しやすいんですよ。

そういった意味で私は山田詠美派なのでございます。

今回の短編集で一番好みなのはタイトルにもなっている「風味絶佳」。不二ちゃんがたまらなく好きです。何故か私の中で不二ちゃんのビジュアルは『逆転裁判』のオバチャンなのですが…。カタカタカタカタカタカタカタカタ。

不二ちゃんを見ていると、良い女に年齢なんて関係ねぇ!と本当に思います。良い女はいくつになっても良い女ですし、いくつになっても駄目な女は駄目な女なんですよね。だから、私も良い女になりたいと心から思うわけです。

ただ、良い女の定義は個人の主観によって変わってくるので、せめて自分で良いと感じられる女になりたい。自己満足でしかありませんが。そこで描かれる良い女ビジョンのひとつに不二ちゃんがびしっとハマってくるわけです。

清清しいですよね、歯に衣着せぬ物言いとか。ああなりたいものです。

やっぱり恋愛小説は山田詠美だな、と思った一冊。

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