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2006/03/25

『真夜中の五分前 side‐A』 本多孝好

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A Book 真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

著者:本多 孝好
販売元:新潮社
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五分遅れた世界に住む彼が出会った一卵性双生児の彼女。

彼女は彼の五分遅れた世界を元に戻してくれるのだろうか。

本多孝好が描く恋愛小説。

私の愛して已まない本多孝好氏ですが、この『真夜中の五分前』は本多節はそのままに、主題は恋愛という、本多氏の新境地でございます。『FAIN DAY』は恋愛小説にカテゴリしておりませんので、当方。

さて、『真夜中の五分前』の主人公ですが、本多氏の作品の中で「瑠璃」の彼に続く好感度2位にランクインしております。本当はside‐Bのさらにひねくれた彼の方が好みなのですが。

いやぁ、本多氏の作品に登場する“3回は角を曲がって、あれ?元に戻っちゃった?”っていうくらいひねくれた性格している登場人物がとにかく好きです。こんな人物描けるのは本多氏か森博嗣氏くらいだと勝手に思っているのですがいかがでしょう?本多氏を理系にしたら森博嗣氏が出来上がると思っております。とにかく好き。

この『真夜中の五分前』はside-Aとside-Bに分かれていて、前編後編としても読めるし、独立した作品としても読めるという、二度美味しいシステムとなっております。私としては前編後編と定義して読むのが好きなのですが。どちらがより好きかと問われればside-Bなのですがね。side-Bはこのあと読みますので、いい加減感想を書きなさい、自分。

恋愛小説としてこの『真夜中の五分前』をレビューするのであれば、あまり好みではないと答えざるを得ません。恋や愛に自分を見失ってしまう様子を見せられるのがあまり好きではないからです。

恋愛に対し興味や情熱を持ち合わせていないかのように見える彼(世の中すべてに対してと言い換えることができる)が、どのような傷を負い、どのように出来上がってしまったのかが今回の主題ではありますが、私の興味を惹きつけるのはあくまでも無機質無感動な彼なのですね。

“無”って何よりも下層の最悪の状態と言われるからこそ、惹きつけられてしまうのです。

やっぱり冷たい人間だなぁ。と改めて自己確認。これからside-Bのより“無”な彼に出会うことに致しましょうか。

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