« 『それでも警官は微笑う』 日明恩 | トップページ | 『4000年のアリバイ回廊』 柄刀一 »

2006/03/16

『3000年の密室』 柄刀一

3000年の密室 Book 3000年の密室

著者:柄刀 一
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

3000年という長い旅路を終えた、縄文人ミイラ・サイモン。

サイモンは何者かに殺害されており、しかも発見されたのは内側から意図的に塞がれた密室だった。

柄刀一デビュー作にして、歴史ミステリの金字塔。

とある理由から柄刀一氏フェアを開催しております。

柄刀一氏の『3000年の密室』を最初に読んだのは高校生のとき。日曜版の新聞に記載された本の紹介コーナーで興味を持ち、図書館でハードカバー版を借りて読みました。

高校生の頃の私は、この本に登場する天才プログラマ・佐々木晃くんに萌え。理系not文系の典型である私は、佐々木くんの言っていることもよくわかりませんでしたが、そこからあふれ出す理系パワーにノックアウト。

この『3000年の密室』は歴史ミステリであり、理系ミステリでもある。絶妙なバランスのとれた傑作です。柄刀氏の作品の中では、この処女作が一番好きです。

サイモンが発見された洞窟がいかにして密室となったか、というトリックが最高なんですね。普通のミステリでこれをやられると、なんてご都合主義的な…と感じてしまうところなんですが、そこで行われた殺人が3000年前のものであるという、この作品の味を最大に活かしたトリックとなっております。

生涯忘れられないトリックのひとつ。

再読してみると、地の文にいきなり重要な情報が紛れ込んでいたりと、アレ?と思わせる記述も少なくありませんでしたが(知っているからこそ気付く記述と言いましょうか)それはデビュー作ということで、ね。

現在とある理由から柄刀一氏フェアを開催中ですので、次は『4000年のアリバイ回廊』を。いきなり1000年も増えちゃってますね。『3000年の密室』はそのトリックの素晴らしさから忘れられない一作ではありますが、『4000年~』はもうすっかり内容を忘れてしまっているので、初読の気持ちで挑みます。

|

« 『それでも警官は微笑う』 日明恩 | トップページ | 『4000年のアリバイ回廊』 柄刀一 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/1061056

この記事へのトラックバック一覧です: 『3000年の密室』 柄刀一:

« 『それでも警官は微笑う』 日明恩 | トップページ | 『4000年のアリバイ回廊』 柄刀一 »