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2006/02/01

『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 Book 博士の愛した数式

著者:小川 洋子
販売元:新潮社
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80分しか記憶がもたない数学者と、数学者の世話をすることになった家政婦、家政婦の息子・√。

3人が織り成すあたたかく不思議な関係。

映画化もされ、いま最も話題の一冊。

“泣ける”とあまりに話題となっているので、興味を持ちました。

私がこの文庫を購入したのが、ちょうど100万部報道があった日でしたね。流行に遅れて乗ってる…とちょっと恥ずかしくなってレジまで。

さて、氷の女王と評判の私は泣けたのか?泣けなかったのか?結論から言えば、泣けなかったんですよ。

いつでも泣く準備はできていたのですが、ここだ!という落とし所がなかったものですから、あれ?このまま終わってしまうの?といった感じで。

でも、すごく良かったと思います。あったかい感じがすごく。

映像化されたものを観たら、間違いなく泣くでしょう。この本は行間に描かれる博士や家政婦や√が素晴らしい。それを映像化されたらイチコロです。

博士の寺尾聰はハマリ役だと思います。そういう微妙な表情をさせたらピカ一ではないでしょうか?はかなくてあたたかい表情。氷の女王ではできますまい。

『容疑者Xの献身』を読んだときも同じように感じたんですが、数学者っていうのは住む世界が崇高な感じがしますね。

私はnot理系=文系の典型なので、数学は高一で脱落したのですが、博士に数学を教えてもらえたら、もっと数学が好きになっていたかもしれません。きっと私は数学のおもしろいところをまったく知らないまま落伍者となってしまったのでしょう。

それが無念で残念。

ちょっとだけ数学の専門書でも紐解いてみようかと思わせる、素敵な一冊でございました。

たまにはミステリじゃない本も良いものですね。

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