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2006/02/18

『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎

邪馬台国はどこですか? Book 邪馬台国はどこですか?

著者:鯨 統一郎
販売元:東京創元社
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バーのカウンターで展開される歴史バトル。

これまで明かされることのなかった真実がここに!?

この作品は宮田六郎という怪しげな歴史研究家がこれまで謎とされていた(あるいはされていなかった)歴史に爆弾を放り投げるというスタンスで描かれております。

この作品集で爆弾を投下される歴史テーマは「仏陀」「邪馬台国」「聖徳太子」「本能寺の変」「明治維新」「イエス・キリスト」の6点。

うーん、残念。

テーマはどれも魅力に富んでいて、興味をそそるのですが…。

この手の作品の傾向として、ちょっと知っている知識に爆弾を投下されるとうっかり真実だと思い込んでしまう、というものがあります。あるいは滑稽なものほど真実だと感じてしまう。

この作品はこのあたりを狙っているのかもしれません。

私は一応大学で史学を専攻していたので、若干多少歴史の知識を多く持ち合わせていますが、ちょっと頷けない爆弾がこの作品には多い。

確かに魅力的だし、歴史が本当にこの通りだったら面白いだろうなぁと思います(邪馬台国の○○説なんかは、案外いけると思います)し、事実は小説より奇なりなんて言葉もありますが、やっぱり頷けないんです。

それは、私が教科書より多少つっこんで歴史を学ぼうとしていたから。

つまり、頭がすっかり堅くなっているんですよ。突飛な意見を受け入れることができない。

上記の残念はそういった意味で。

話を少し戻すと、私が好んで読んでいる歴史ミステリシリーズに高田崇史氏の「QED」シリーズがあります。このシリーズは「記紀」で描かれる神話をベースにした歴史の謎が描かれるケースが多いのですが、この神話ベースの話になるとその神話自体が嘘臭いので、すっかり信じてしまうという傾向が現れます。

ちょっと知っている知識に爆弾を投下されると~のパターンに一番陥っているのは私かもしれませんね…。

今夜は戦国マニアの同居人とこの本をベースにした「本能寺の変」で議論を交わしてみようかな、と思います。

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