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2006/02/18

『蛇にピアス』 金原ひとみ

蛇にピアス Book 蛇にピアス

著者:金原 ひとみ
販売元:集英社
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言わずと知れた第130回芥川賞を受賞作。

スプリットタンと刺青を熱望する少女を取り巻く喪失の物語。

図書館で目に止まり、「そういえば読んでいなかったな」とそのまま借りてきました。

思ったより良かったです。

芥川賞を受賞したときはそのフィーバーぶりに閉口しちゃって読む気にもなれませんでしたが(芥川賞自体の権威を信じていないとも言う)予想外に良かった。

ちょっとミステリ仕立てだったのが良かったのかもしれない。

ただただ、少女が肉体を改造し、手を加える度になにかを失ってゆくだけの物語なら、つまらなかったでしょう。

そこにミステリ要素(あくまでも要素)が加わって、劇的に場面が動いたため、少女の喪失がうまく印象に残った感があります。

ちょっと見直したよ。

しかし、性の描写なんかを読んでいるとよく芥川賞を受賞できたなと思います。

綿矢りさの『蹴りたい背中』もまだ未読なのですが、一般的には『蛇にピアス』よりも高評価でしたよね。同じく綿矢りさの『インストール』もテーマは女子校生のバーチャル詐欺だったように記憶しているのですが。

純文学(にカテゴライズされるんですよね?)は苦手でめったに読まないため、最近の主流はまったく知りませんが、純文学も過激になったなぁ、と。

私がもうちょっと若かったころの純文学といったら堅くてカチンコチンだったのに。破天荒っていっても山田詠美氏の『ぼくは勉強ができない』くらいのレベルで、学力テストの問題文になる程度のものだったのに。

やっぱり純文学は奥が深すぎて理解に苦しみます。

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