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2006/02/03

『幽霊刑事』 有栖川有栖

幽霊刑事(デカ) Book 幽霊刑事(デカ)

著者:有栖川 有栖
販売元:講談社
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理由もわからないまま殺されてしまった神崎達也は幽霊となって再びこの世に舞い戻ってきた。

イタコの孫をパートナーに自分を殺した犯人と、その真相に迫る。

ミステリとラブストーリーを融合させた傑作。

感動した!

再読にもかかわらず感動いたしました。

ミステリとしては多少ご都合主義といいますか、実行犯がむざむざと犯行に及んだ理由がよくわかりません。

黒幕としては恩を売っておいただけで、殺人を犯させるほどの強制力はなかったような。

でも、ラブストーリーとしては秀逸です!

最後なんて涙が止まりませんでしたよ。

ラストの白紙ページも印象的かつ効果的。ちょっと量が多いような気はしますが。非常に斬新な手法だったと思います。

有栖川有栖の作品というよりも、東野圭吾の『秘密』や『トキオ』あたりを読んでいたような余韻に浸れます。

本格の旗手としてだけだなく、作家としての有栖川有栖を見直した感じです。

この作品はイタコの孫として幽霊刑事のパートナーを務める彼がすごく良い味出しております。彼の存在がこの作品を光らせていると私は感じました。彼にもしあわせがやってきますように。

しかし、この作品では警察の不祥事が次々と出てまいりますが、現実の警察でこんなにも不祥事が続いて、なおかつ隠されていたなら嫌だな。でも、警察だって人間なんだから、ひとつの警察署でこれだけの不祥事が起こることは無くても、どこかで似たようなことが起こっているんだろうなぁ。

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