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2006/02/26

『神様ゲーム』 麻耶雄嵩

神様ゲーム Book 神様ゲーム

著者:麻耶 雄嵩
販売元:講談社
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猫殺しの犯人究明へと乗り出す探偵団。

そして彼らに突きつけられる友の死。

これは神様が仕組んだゲームなのか。

「このミス2006」第五位にランクインした「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」ミステリーランド第七回配本です。

なんだか夢見が悪くなりそうな。

少年少女よ、これはフィクションですからね。

麻耶雄嵩氏の作品だけあって、トリックは申し分ございません。納得。

ただし、そこに描かれる人間関係が泥臭いですね。(ここからネタバレします。危険です。私はこの本のネタバレ被害にあってからこの本を読みました。いちおうフセ字ですが、警告!)

まずもぉ、お○さん!小学生相手にエッチなことしちゃダメですよ!いや、神様が天誅下したのはお○さんだから…嗚呼、夢見が悪い。

この作品の問題点は全知全能の神様が登場して、親友殺しの犯人と共犯者に天誅をくだしますが、その神様の描き方が巧い。ラストまで彼が神様であることを疑わせません。

ただ、親友殺しのトリックを信じるならラストのオチで彼は神様ではないし、彼を神様だと信じたいのなら自分で親友殺しのトリックを再構築させるしかない。

仕掛けてくれますね、麻耶氏。

ただ、もうひとつの解釈は神様も間違えることがあるということ。作中で神様自信が「間違えることなどない」と断言しておりますが、はてさて。そこにあるのは本当に真実なのかな?

ミステリーランドでここまで考えさせてくれるとは。

因みにミステリーランドの他のオススメは『探偵伯爵と僕』と『虹果て村の秘密』です。来月には綾辻行人氏の『びっくり館の殺人』(なんと、正式な「館シリーズ」)が配本予定ですし、なかなか侮れませんな。

少年少女よ、あくまでもフィクションですからね…。

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コメント

最後なんなんでしょうか? かなり驚きましたが(えっどういうこと?って)
麻耶さん初だったんですが、語り口子供だけど、えげつない事この上ないですよね〜 ん〜デビュー作とか手こずるのかな〜?

投稿: きりり | 2007/04/14 03:52

☆きりりさん☆
未だに真相掴めてません、『神様ゲーム』。でも、麻耶氏らしい後味の悪さ&論理で、満足できる一作でした。
麻耶氏のデビュー作『翼ある闇』は名作ですよ~。デビュー作なのに名探偵最後の事件ですし(メルカトルはそんなに好きでないので、どうでも良かったりする私)、本格ミステリのお約束はごろごろしてますし、ラストの謎解きに大どんでん返しが仕掛けられていてメロメロです。オススメ!

投稿: まじょ→きりりさん | 2007/04/15 13:22

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受信: 2007/04/28 16:23

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