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2006/02/11

『密室の鍵貸します』 東川篤哉

密室の鍵貸します Book 密室の鍵貸します

著者:東川 篤哉
販売元:光文社
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一晩で二件の殺人事件の容疑者となってしまった戸村流平。

しかもひとつは完全なる密室!

流平が頼れるのは、もう元・義兄であり私立探偵の彼しかいなかった!

こちらでは昨日書店に並んだばかりの新刊(文庫)です。発売日に本が購入できるようにしてくださいよ、出版&運送業者さん。

さて、肝心の中身ですが、解説で有栖川有栖氏が述べているようにれっきとした本格ミステリ。

本格ミステリの代名詞とも言える“密室”がタイトルになってるところが、東川篤哉氏の本気度を示しているとも言えるでしょう。ミステリに興味ない人は、この本を手に取ろうとも思わないはずですから。

トリックについては、しっかりと伏線が回収されて落ちるべきところにきちんと着地した感じ。ただ、伏線が「こんにちは!僕、伏線です!!」と言わんばかりに自己紹介しているため、事件が起こる前からトリックが読めてしまいました。残念。

東川氏の作品はユーモアミステリにカテゴリされますが、この作品はユーモアの量も質も良いバランスで保たれていると感じました。

『交換殺人には向かない夜』はユーモア…というよりギャグが多すぎて、私的にはうんざりの読了となったのですが、このくらいの量なら充分に楽しんで読めます。

オチ(動機)が良いよね、この作品は。

東川氏の作品は他に『学ばない探偵たちの学園』を読みましたが、あちらの作品はユーモアが他のミステリ作品を題材にしたものが多かったので、ミステリ好きなら笑えるけど、知らなければそこにユーモアが潜んでいることも気付かないといった趣でした。ミステリ好きなら『学ばない~』の方がユーモアミステリを体感できると思います。

これからの活躍が期待される東川篤哉氏の一冊でした。

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コメント

こんにちは。

TBさせていただきました。
嫌いではないけど、微妙な一冊でしたね。

いま、森博嗣氏に戻っていて、
「恋恋蓮歩の演習」を読み終え、
「六人の超音波科学者」を読み始めたところです。

ではまた。

投稿: チャーリー | 2006/05/27 12:12

☆チャーリーさん☆
コメント&TBありがとうございます!
『密室の鍵貨します』は微妙な一冊だったと私も思います。
森作品はいかがですか?
私は『恋恋蓮歩の演習』で保呂草さんにすっかりやられてしまったクチなのですが。
『六人の超音波科学者』はミステリ以外のところで保呂草さんが男前で好きです(←そんな感想ばっかりね、自分)

投稿: まじょ。 | 2006/05/27 17:05

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» なんてったってタイトル [独身貴族への道~逆襲のチャーリー2006~]
「密室の鍵貨します」を読みました。 初めて読む作家です。 しかし、タイトルがよい [続きを読む]

受信: 2006/05/26 10:20

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