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2006/01/29

『レタス・フライ』 森博嗣

レタス・フライ Book レタス・フライ

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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ショート・ショート5編を含む、9作品からなる短編集。

森博嗣ワールド全開。

主にショート・ショートで形成されるということで、「物足りないかなぁ」と思っていたのですが、ラストの「刀之津診療所の怪」で見事にひっくり返されました。うっちゃり。

まずは「刀之津診療所の怪」以外の感想から。

「ラジオの似合う夜」については、Vシリーズを匂わせておいて、知らなくてもひとつの短編として楽しめる内容だと思います。ミステリ要素も有りの、ちょっと切ない恋愛もの。しっかし、もてもてですね、林さん(←あっ)。

「砂の街」も良かった。森先生的作品。森博嗣という作家を予備知識無しに読んでしまうと、「なんじゃこれ!意味不明!!」となってしまう一作だと思います。もしかしたら怒り狂う?だって、予備知識があったって意味不明。余韻を楽しんでください。

ショート・ショートでは「皇帝の夢」が私好みだったでしょうか。

あぁ、ダメだ。「刀之津診療所の怪」に触れたくて仕方が無い。(ここからは「刀之津診療所の怪」の結末、及び森作品に横たわるトリックについてずばっと触れます。未読の方はご注意を)

                                                   

れんちゃん!!!!!!!!

あぁ、もうこれだけで読んだ甲斐があるというものです。

常々「Vシリーズは本当は15作まであったのに…」とか「Vシリーズものの短編が読みたい」とか「『四季』やGシリーズには保呂草さんや紅子さんは出てきても、れんちゃんやしこさんは出てきてくれないのね」とか嘆いていた私ですが、こんなところでしっかり登場してくれていましたか!

しあわせだ。

しかも、れんちゃんの彼女は「僕の身内」発言!言明しておりませんが、「身内」ってことは嫁さんにもらったってことですよね?そうか、そうか、そうなったか。

そして、いい歳(50くらいとの記載)になっても、着物着て、少林寺でぶいぶいいわせてくれるなんて。期待通りだよ、れんちゃん。

「刀之津診療所の怪」はGシリーズないしはS&Mシリーズかと思わせておいて、うっちゃりVシリーズという、なんともおいしい、萌えのつまった作品でございました。ただ、森先生の他の作品読んでいないとなんのことだかさっぱりですよね。まったくのファンサービスな一作ということで、他シリーズ未読の方には消化不良もいいところでしょう。

さて、これから「ぶるぶる~」でも読んで、このおいしさを二度三度と味わうことに致します。

ねぇ、フランソワ?

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