2019/01/21

『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 奥泉光

地位才能やる気人望お金もない、ないない尽くしの准教授クワコースタイリッシュ?な生活のなかで遭遇する日常の謎を解いてもらう物語。

扱われている謎は悪くない。登場するキャラクタも悪くない。表紙のナースなんて最高。個人的に文章が合わなかったのが残念でした。かなりの頻度で文字がctrl+Bになっているのですが(そう、このレビューのように)、特に重要なわけでもおもしろいわけでもない。じゃあラノベ寄りなのかと思えば、行間ぎっちり詰まっていて実に読みにくい。本当に必要な情報だけを抽出したら1/3くらいの分量になるのではないでしょうか。

解説で知ったのですが、ドラマ化もしているんですね。クワコーに佐藤隆太さんはもったいない。

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2019/01/20

『名探偵誕生』 似鳥鶏

名探偵に手ほどきを受け、一人の名探偵が誕生する物語。

日常の謎を解いてきた名探偵が、ついに殺人事件に遭遇し、解いてしまったときの葛藤がおもしろかった。冷静に、論理的に、自分の身近な人が犯人であると指摘するとき名探偵はなにを思うのか。なにも感じない人もそれなりにいそうな名探偵界ですが(笑)

個人的ベストは「恋するドトール」でしょうか。

名探偵と名探偵が協力して事件に挑む続編もぜひ。

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2019/01/01

『その絆は対角線』  円居挽

『日曜は憧れの国』シリーズ第2弾。円居挽らしからぬ日常もの。

ラストの「かくも長き別れ」は悪くありませんでしたが、全体的に楽しめませんでした。彼女たちを等身大のまま受け止められる中学生が読むのがベストなのでしょう。彼女たちの悩みや行動を楽しく読むのは私には難しかった。特に表題作「その絆は対角線」。裕福な家に生まれた子どもが、他人の家の経済的なことに口を挟むなよとしか。

それにしてもこの4人仲悪いなあ(笑)なんだかんだ言いつつもリスペクトし合っている…ようには読めませんでした。友だち同士軽口を叩くくらいのことはありますが、日常的に相手を負かそうとする関係って健全かしらん。

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2018/12/31

『朝比奈うさぎの謎解き錬愛術』 柾木政宗

『NO推理、NO探偵?』でメフィスト賞を受賞した作者のデビュー2作目です。ラブコメありのライトミステリ。

表紙に描かれている朝比奈うさぎは所謂ストーカーなのですが、個人的にはもっと迷惑がられていてもいいかなと感じました。嫌だけど、彼女が助けてくれなくて殺人犯にさせられるのはもっと嫌、みたいな葛藤があってもよかったと思います。というか、ストーカーよばわりのわりに最初から普通に好意ありますよね。

もたれ体質の疑惑のもたれ方が強引すぎるのはちょっと残念。特に「雪の中の温室で」はただのいちゃもん。一目で人を不快にさせる要素があるのかと思いきや、イケメンみたいだし。

個人的ベストは「無駄に終わった密室」でしょうか。

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2018/12/30

『天久鷹央の推理カルテIII 密室のパラノイア』 知念実希人

シリーズ第3弾。さくさく読めるのは変わらずですが、今回は医療知識がなくても推理できる作品ばかりで個人的に読み応えありました。

中編の「密室で溺れる男」はザ・本格ミステリなシチュエーションでとても良かったです。水のない密室で男はどうやって溺れたのか。たまらない。鷹央が最後のピースを手に入れた瞬間に事件を解き明かす展開もまさにミステリ的でした。医療ともしっかり結びついていてとても良かったです。

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